家族関係からみる間取りづくり
間取りづくりを始めるにあたっては家族関係も大きく関わってきます。
家族の人数=部屋数では間取りづくりは成立しません。
家族関係がどういった形で間取りづくりに関わってくるのか考えて行きましょう。
・共有空間の変化
LDKの使い方が年々変化してきています。
ダイニングテーブル、ソファーと最低限の家具を置いて空間を広く活用する使い方でしたが、キッチンの笠木を奥行き広く施工したり、独立したカウンターを検討する方が増えてきました。
子供たちが宿題をする時は自分たちの部屋に戻ってからでしたが、最近ではリビング内で勉強をして、そのままリビングに滞在するケースが多くみられます。
お家の中で過ごす時間の大半がLDK内なんです。
・各居室空間
前述ではLDKと子供部屋の関係性でしたが、各居室の居室内でも家族関係というものが影響してきます。
例えば夫婦の寝室です。
夫婦の寝室が同じだと、リビング内では相談しずらい内容も、家族それぞれが自室に戻った後であれば寝室内でじっくり時間をかけて相談ができます。
子供たちの進路や、互いの両親のサポートの話は中々食卓を囲んでは話しにくいですよね。
半面生活スタイルなどによっては寝室を分けるケースもあります。
2交代、3交代の仕事であれば、生活習慣も異なってきます。
睡眠時間の確保やストレスの軽減を考えてあえて部屋を分けることも、家族関係を家族自身が理解したうえで間取りづくりをしていくことが重要です。